座り心地のいいソファを選ぶには、まず衝撃吸収材を選ぶところから
ソファの中で一番大切な部分は、やっぱり座った時の掛け心地だと思います。この掛け心地は、座クッションと、座クッションを支える本体フレームの衝撃吸収材によって変わります。
ソファに使われる座クッションや衝撃吸収材は、いろんなものがあります。その組み合わせによって、座り心地はもちろん、耐久年数も変わります。
ここでは、ソファの座クッション及び衝撃吸収材に使われる素材、及びその特徴をお話をします。
ソファのクッションや衝撃吸収材に使われる素材
座クッションや衝撃吸収材に使われる素材には、以下のものがあります。
●ウレタンフォーム
主に座クッション材として使われますが、衝撃吸収材に用いられる事もあります。
●ウェービングテープ
衝撃吸収材および、背もたれやアームの部分など力のかかる場所に使われます。
●スプリング
高級なソファの座クッショや、衝撃吸収材に使われています。
S字スプリング、コイルスプリング、ポケットコイルスプリングがあります
ソファの座クッション材として使われるウレタンフォーム
ソファに使われているウレタンフォームとは、プラスチックを発泡させて作られたスポンジ状のクッション材のことです。
ソファでは、座クッションだけではなく、肘掛けの部分や背中の部分など、幅広く使われます。
安価なソファや、デザインにこだわったソファは、スプリングなどを衝撃吸収材を全く使わず、ウレタンフォームのみで作られているものもあります。
ただ、耐久性や座り心地のよさを考えると、ソファの衝撃吸収材として、スプリングが使われている方が優れていると思います。
ただ、ウレタンフォームにも、いろんな種類があります。一口に「ウレタンフォーム」と言っても密度が高くしっかりとした弾力のあるものから、スカスカのものまでさまざま。
弾力が違うだけではなく、耐久性、へたり具合も違います。
この部分は、やはり金額の差が現れますので、安価なものは、それなりのウレタンフォームを使っていて、逆に、高額なものは、使っているウレタンも密度が濃くしっかりしていますので、耐久性にも優れています。
ウェービングテープを使ったソファの座り心地は、柔らかめ。いろんな形に対応出来ますが、耐久性はスプリングほどよくありません。
ウェービングテープとは、ゴムや、ゴムを繊維に浸透させて作った幅の広いテープのことです。これを、フレームの座面部分に編みこんで、座クッションの下に置くことで、衝撃吸収材として使います。
価格が安価なので使いやすく、安価なソファの衝撃吸収材として多くのソファに使われています。座り心地は柔らかく、沈み込む感じです。弾力性や耐久性はスプリングに比べるとどうしても劣ります。
ただ、アーコールのように木枠で造られたソファやデザイン上、スプリングが対応出来ない構造のソファの場合、ウェービングテープが衝撃吸収材として使われています。最近ではウェービングテープの質も向上してきて、軽量化も図れます。
スプリングを使ったソファは、バネの力で体重を支えてくれるので、座り心地がいいです。耐久性もあります。
スプリングとは、一言で簡単に言うとバネのこと。金属でバネを作って、それが衝撃吸収材として使われています。
スプリングの中にもいろんな種類があります。ソファで使われるのは、主に波型スプリングとコイルスプリング、ポケットコイルスプリングです。
波型(S字)スプリングは、通称Sバネと呼ばれ、名前の通り波型でS字の形をしています。
スプリングの中では比較的価格を抑えられるので、一般的に国内のソファの衝撃吸収材には、このS字のスプリングが使われています。
コイルスプリングは、渦状のバネを並べて連結させているものです。弾力性や耐久性に優れているので、ベッドのスプリングとしてよく用いられます。
そのコイルスプリングを一つ一つ独立してポケットに入れてあるのがポケットコイルスプリングです。1個ずつコイルが独立しているので、重さを分散して支えてくれて、体にフィットし、座り心地も快適です。
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