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幸せな後ろ姿にテレビのオファーが続出。ひっぱりだこの人気モノが、アーコール社のエックスバックチェアなんです。
最近、やたらとテレビのセットで使われている所を見かけるアンティークの椅子が、このアーコールのエックスバックチェアです。
いろんなテレビのCMやニュース番組、ドラマなどなど、今ひっぱりだこの人気ぶり。しかも、必ず幸せそうな家庭の画に出てくるのを見かけます。きっと、背中のデザインが、幸せ家族の画を演出してくれるんだと思います。もちろん、キッチンやダイニングチェアにもぴったりです。
エックスバックチェアとは、見た目の通り、背中のデザインがアルファベットのXになっている所から名づけられたものなのですが、フランスでは見た目がまるでフェンス(フランス語でラティス)に似ていることから「ラティス・ド・バックチェア」と呼ばれたり、「クロスバックチェア」と呼ばれたりもしています。
背中のデザインが、なんとも素敵で印象的なのですが、こんなデザインのイスが作れるのは、さすがアーコール。持っている技術レベルの高さだと思います。
2本ずつをエックスに組み合わせて、合計8本で作られている背中。とてもキレイに交互にはめ込んであるのですが、これが、お直しする際、結構面倒で手間をとる作業で、職人泣かせです。
背中のデザインが目立ちすぎるのですが、実は、エックスの部分は背中だけではありません。一番ノーマルなタイプは、よく見ると、足の付け根の部分もX。こんなイスは他にはないと思います。
同じ背中のデザインなのですが、実は、微妙に形違いがあるんです。これは、よく見ると、座面の形がヴァイオリン型。
独特の座面の形は、アーコールチェアの中でも、フープバックなどでたまに見つかるのですが、バイオリン型のエックスバックチェアも造られています。
掛け心地を考えると、座面が大きいほうがいい気もしますが、形だけを見ていると、ヴァイオリン型はなんとも美しくキレイです。
こんな形の座面を作っている所はあまりないので、普通の座面をお持ちの方だったら、ぜひこのバイオリン型の座面もコレクションしてみてはいかがでしょうか?
もちろん、座繰りが入っているので、座りやすいです。
これも見つけた時に「なんだか違和感があるんだけれど、なにが違うんだろう・・・」と思って、まるで間違い探しのようによく見てみたら・・・!!!足元がXではなく、アーコールらしいH型でした。
Xバックチェアは、Xにこだわるあまり、脚の付け根の部分がXになっているのも一つの特徴なのですが、もともと本来のアーコールの特徴である、H型の足元になっているエックスバックチェアも見つかりました。
アーコールらしいスッキリした足元 × エックス形の背中のデザイン。
スッキリとシンプルながら、さりげなくめずらしい一品です。もう、二度と見つからないかもしれません・・・(笑)
シンプルな脚のアーコールエックスバックチェア
アーコールチェアを選ぶ時に悩んでしまうのが、色。濃い色がいいか、ナチュラルがいいか・・・もしくは、めずらしい中間がいいのか・・・
エックスバックは形がめずらしいだけに「ナチュラルなアップルパイしかない!」と思っていたのですが、見つけてしまいました!チョコレート色のエックスバック。見つけた時には、目を疑ったほどでしたが、やっぱり、この色でも作られていました。
これは、最初で最後かもしれないくらいめずらしいので、もう、お目にかかることはないと思います。
ちょっと前までは、見つからないながらも、それなりに見つけることが出来たのですが、最近驚くほど金額が高騰中!アーコールチェアの中でも、群を抜いて価格がUPしたのが、このエックスバックチェアです。
3年ほど前は、今の約半分くらいの価格で買えたと思うのですが、どんどん高騰していって、今では買い付けに行ってせっかく見つけても「こんなに高いの~!?」と驚いてしまいます。
これ以上あがるとさすがに買えないので、そろそろ買い付けられないかも・・・そんな気持ちを知ってか知らずか、テレビで幸せな画を映し続けてからさらに人気です。
座れば背中から幸せを運んでくれるアーコールのエックスバックチェア。幸せなご家庭にピッタリの1脚です。
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