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ロイドルームには、本物の証であるネームタグが付いています。その下に隠されている秘密のこと。
ロイドルームには、今も昔も、必ず「LLOYD LOOM」と書かれたブランドタグが付いています。実は、作られた年代によって、いろんな形、デザインのものがあるので、見ているだけでなんだかワクワクしてしまいます。
そんなブランドネームタグですが、長い時代、作られてきたロイドルームには、ここにもいろんな物語が隠されています。読むと、また一つロイドルームを好きになってしまう・・・そんなお話です。
アンティークのロイドルームは、紙のタグが付いています
ロイドルームチェアには、必ず「LLOYD LOOM」と書かれたネームタグが付いています。プラスチックのタグが多いのですが、その中に紙で出来たタグがまれに見つかります。そう、年代の古いロイドルームのタグは、紙のものなんです。
やはり、紙だと剥がれているものも多いので、やはりきちんとキレイに付いているものは貴重です。なので、まれに「紙のタグが付いているロイドルームが欲しい」と、言われる方もいらっしゃるのですが、そこにこだわっているのは、日本人だけかもしれません(苦笑)
と言うのも、後でお話しますが、アンティークのロイドルームはペイントで色を塗り替えているものも多いんです。・・・というか、逆にオリジナルのままの色の方がめずらしいくらいです。
ペイントも、もちろん自分たちで好きな色で塗っちゃうのですが、その時に、紙のタグまで一緒にペイントしちゃった大胆なものをよく見かけます(笑)
→この子も、白く自分の家でペイントする際に、まとめて塗ってしまったようです・・・(苦笑)
日本人の感覚だと、古い証である紙のタグは大切で、出来るだけ当時の姿そのままに残っているものを求めたがるのですが、現地の人には、あまりその感覚はなく、タグがあろうがなかろうが、ロイドルームはロイドルーム。
「タグのあるなしで掛け心地が変わるものでもないし、飽きてきたら自分の好きな色に塗っちゃう~」と、大胆に塗ってしまうようです(笑)
確かにタグがあるかないかは関係なく、ロイドルームの家具は丈夫でいいものです。
ロイドルームの証であるタグの中には、実は、こっそり誕生日が隠されています。
そんな紙のタグなのですが、実は、その紙のタグの下には、剥がれた時にだけ見ることが出来る、あるものが隠れているんです。
剥がれた時に、初めて分かること。それは、そのロイドルームの誕生日です。
実は、そのロイドルームが誕生した年と月が書かれている上から、紙のタグが貼られているんです。逆に言うと、剥がさないとその子の誕生日が分からないんです。誰が考えたのかわかりませんが、なんともロマンチックですよね~
これだったら、剥がれるのも怖くない(?!)でしょう!
ちなみに、現在作られているロイドルームに付いているタグは、こんな感じのカッコいいゴールドです。時々ラタンの椅子で、とっても似ているものがあるのですが、その時にはこのタグで見分けてください。
もちろん、Handleのオリジナルロイドルームチェアにも、このゴールドのタグが必ず付いていますので、ご安心くださいね。
ただし、取っても年代は書いてありません(笑)
ちなみに、わが家のロイドルームも見てみたら、1939年3月生まれでした。そう思うと、80年近く経ったものが、イギリスから日本にやって来て、わが家で毎日活躍してくれるなんて、すごいな・・・と思ってしまいます。
それと、この写真を見て分かることがもう一つ!それは、この子はもともとピンク色だったと言うことです。
ロイドルームって、いろんな色があるので、一体何色あるんだろう??と思われる方も多いと思います。それもそのはず、アンティークのロイドルームは、実は、オリジナルのままの色で残っているものの方がめずらしいんです(笑)
日本では考えられない感覚なのですが、欧米では色を塗り替えることは当たり前!汚れたり飽きたりする度に、模様替え感覚で何度も塗り替えてしまうんです。
なので、色も数えられないくらい、いろんな色があるんです。
わが家のこの子も表を見ると、実は白。買い付けてきた時から白だったのですが、今、裏を見て初めて「あぁ・・・もともとピンクだったんだ!」と気が付きました(笑)
もともとのオリジナルの色かどうかという見分け方は、まさに私のように裏!裏も表と同じ色であれば、オリジナルのままの色ということですし、わが家のように、裏の色と表の色が違う場合は、自分色に塗り替えされたものです。
こんな風に裏を見て分かることがあるのも、アンティークのロイドならではだな・・・と、なんだか面白く思うのですが、自分色に塗り替えされているものは、経年変化によって剥げている部分から、もともと塗られていた色がさりげなく見えて、アンティークらしいいい感じに見えます。
よく、アンティーク風に加工する場合も、こんな感じで表面の色の下地に、まったく違う色を塗って、エイジング加工して土台の色を見せます。まさにこういう事なのですが、アンティークでしか表現が出来ない何かがあります。
自分だけのアンティークを作っていける
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