アンティークテラコッタタイルとは?使い方やメンテナンスの仕方も教えます。
いろんなテラコッタタイルがある中で、ちょっとめずらしいものがアンティークのテラコッタタイルです。
アンティークのテラコッタって、なんだか不思議な感じなのですが、アンティークらしく、なんとも言えない独特の風合いが残るテラコッタです。
Handleのお店を作る時にも、私が家をリフォームする時にも使ったのですが、18世紀~19世紀代、200年くらい前のテラコッタなので、もちろん色にも大きさにもバラつきがあって、均一ではないのですが、その一枚一枚違った表情のものが重なり合って作り上げた床は、なんとも言えない雰囲気です。
アンティークのテラコッタタイルは、お城などを解体する時に採取してきたものです。
もともとフランスやスペインの土でテラコッタタイルがよく使われているというのには理由があるんです。それは、フランスやスペインの土がテラコッタタイルに向いているからなんです。
温暖で雨の少ない地中海沿岸に分布しているフランスやスペインの赤い土と石灰岩。これを使うことで上質の粘土が出来、その粘土を成型してタイルを焼いたものがテラコッタタイルです。なので、色も赤土の独特の色。
そのあたたかい雰囲気の色から、いろんな建物に使われてきていたのですが、さすがに200年前の建物となると古いので、解体する建物も多いです。解体する時に使えるものはすべてリサイクルするのがヨーロッパの特徴。そこで使われていたテラコッタタイルを採取して、大きさを整え、船に乗って運ばれてきたものが、このアンティークのテラコッタタイルなんです。
ステンドグラスやチャーチチェアなどは、よく教会を解体する時にリサイクルするもの。それと同じ感覚なんです。それほど、よく言えば「物を大切にするヨーロッパ」(悪く言えば、ケチなんですが(苦笑)ポイ捨ての日本も学んだ方がいいかもしれないな・・・といつも思ってしまいます。
もちろんアンティークなので、一枚一枚のテラコッタの表情は違います。毎回入荷してくる大きさも微妙に違います。
アンティークのテラコッタの一番の特徴は、一枚一枚違う表情です。もちろん、テラコッタタイルと言えども、アンティークはアンティーク。新品ではありません。しかも、古い時代のものなので、今のように機械で作れるわけもなく、全てが手作りです。そのため、一枚一枚の表情は全く違います。
もちろん、色も違います。割れや欠けなども当たり前にあります。なので、均一性を求める日本人には、テラコッタの中でも、アンティークのものは、あまり向かない素材なのかもしれません。ただ、私は、初めてこのアンティークのテラコッタに出会った時、一目惚れをしてしまって、お店はもちろん、自宅にも使っています。
それくらい、他のものとは全然、風合いが違っているので、出来ればたくさんの方に使って頂きたいな・・・と思っています。
写真はちょうど私が家をリフォームした時の写真です。最初、到着した時には、驚いてしまうほど・・・汚れていました(苦笑)本当にこれを室内に使うの?と思ったくらい(笑)なので、貼る前に、一枚一枚、手洗いしたという素晴らしい?!思い出も・・・
色もですが、大きさも微妙に違います。運んできた時期によって、1cmくらい違うのは当たり前で、時々困ってしまうくらい!これは、やはりお国柄の違いなんだと思います。
日本だったら、時期がどんなに違っていても、大きさを整える時には、絶対正確に合わせそうなものなのに、フランスの人は、そんなことは気にしません(笑)むしろ「1cmや2cmサイズが違っていたって、何がダメなの??」という感じです。
もちろん、一緒に運んで来たときのものは、さすがに大きさは合わせています。また、同じ時期のものであれば、同じ建物を解体したときのテラコッタなので、バラつきはありますが、色もある程度は同じです。ただ、採取した場所も違う場合は、色も濃い目、明るめといった感じで、全然違っていますし、その時、どんな色のものがあるかは分からないので、リクエスト頂いても、ご希望には沿えません。
なので、ご注文の際は、足りなくなって追加しなくていいように、心持ち多めにご注文下さい。追加した場合、色や大きさが違ってしまう場合が(多々)あります。
施工は、普通のテラコッタタイルと同じです。DIYではなかなかキレイに上手には貼れませんので、プロに任せましょう。
最近、DIYが流行っているので、時々テラコッタタイルもご自分でと言われる方が多いです。そのため、施工の仕方を尋ねられますが、アンティークのテラコッタは金額も高額ですので、施工は職人さんに頼むようにして下さい。
アンティークのテラコッタの施工に関しては、通常のテラコッタタイルを張る作業と全く同じです。今までテラコッタタイルを貼ったことのある職人さんであれば、渡せば貼れます。目地もテラコッタと同じく普通のモルタルを使ってもらって下さい。
慣れている職人さんであれば、すぐにわかりますが、テラコッタ調のタイルと違って、アンティークのテラコッタは厚みがあるので、目地は太めにいれます。通常は、テラコッタの厚みと同じくらいの目地が入るので、2cm以上は入れてもらいましょう。ちょっと太めの方がアンティークのテラコッタにはカッコイイです。
もともと外で使われていたアンティークのテラコッタです。ガーデニングだったら、DIYでテラコッタを使うことは出来ます。
わが家はキッチンとインナーテラスで使ったのですが、Tさまのお家や、お店では、玄関用として使いました。もちろん、もともと外で使われていたものなので、外でも使えますし、お家の中でも使えます。
そのまま土の中に埋めても使えるので、ガーデニングであれば、DIYでもおススメです。周りに苔などを入れてあげると、とても素敵ですよ。
家の中で使う場合は、さっきもお話したとおり、汚れていますので、一度洗ってからお使い下さい。もちろん、土で出来たタイルなので、水洗いしてもOKです。
六角形のアンティークのテラコッタもあります。
あまり入荷がないのですが、六角形のアンティークのテラコッタもあります。ちょうど新店舗をオープンする時、運よく六角形のものがあったので、玄関部分に入れてみました。
形が六角形なので、タイル割が頭がこんがらがってしまって大変?なのですが、可愛いので、お家の玄関などで使う場合はおススメです。
その他の大きさは、SサイズとMサイズです。先ほどもお話したとおり、バラつきが出てくるので、Sサイズは、16~17cm、Mサイズは20~21cmになります。どちらも厚みが2~3cmになります。
アンティークテラコッタのSサイズはこちらから
アンティークテラコッタのMサイズはこちらから
ご覧頂けます。
アンティークのテラコッタタイルの使い方とメンテナンスについて
アンティークのテラコッタに関しては、正直、メンテナンスの必要はありません。
もちろん、テラコッタ用のワックスを使って頂くことはいいことなので、ぜひ、やって頂いてもいいのですが、すでに作られてから200年近く経っているものなので、今からワックスを使っても、すでに汚れていますし、それほど効果は感じられないような気がします。
普段は、普通の床と同じように、掃除機やしぼった雑巾で拭いて下さい。私はキッチンで使っていますが、実は・・・お水はこぼしたら、そのままこぼしっぱなしです(苦笑)と言うのも、あっという間に吸い取って乾いてしまうので、よほどの量をこぼさない限りは大丈夫です。もちろん、ずぼらな私の真似はしなくていいデス(汗)
油汚れも、そんなに目立たず気にならないです。また、ジュースなど、色が付いている場合は、さすがの私もあわてて拭くのですが、そんなに跡は残っていません。案外、とても便利?!と思って、個人的には満足しています(笑)
ご新築やリフォームで、アンティークのテラコッタを検討している方へ
私は実際、自分が使ってみて、アンティークのテラコッタを貼った床の、独特の温かみや使い勝手には、満足しています。
一枚一枚、色や表情が違うものが組み合わさることで、美しい表情のキッチンや玄関を作ってくれました。私は、最初、このテラコッタを見た時に「こんなテラコッタがあるんだ・・・」と驚いてしまったほど。それくらい、最初に見た衝撃はすごいものでした。
ただ、テラコッタタイルしかもアンティークだけに、正直、
「色が全部一緒じゃないのは気になる」とか、
「全てのサイズが同じじゃないとイヤだ」
という方には、向いていません。そうじゃないものを求めている方、ぜひ、おススメですので、一度使ってみて下さい。私のように虜になると思います。
→Handleのテラコッタタイルは、こちらからご覧いただけます。
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